本の話

大好きな島本理生さんの『夜 は お し ま い』をkindleで購入した。島本理生さんの本をkindleで買うのは始めてだったけれど、アルバイト先の友人が「電子書籍だと読みやすい」というようなことを言っていたので挑戦した。携帯からいつでも読むことができるのは楽でいいな、と思う。
紙の本には独特の存在感というか、重さというか、そういうものがあって、調子の悪い日はそういう重さに引きずられてしまうのであまり手に取ることができない。
電子書籍にすれば調子の悪い日でもより多くの本を読めるのではないかと考えたのだけれど、残念ながら今度は軽すぎて内容を忘れてしまうことが多かった。
本の重さに引きずられないくらの速さで、内容を頭に焼き付けられるくらいのちょうどいい重さで、となったらやっぱり「紙の本で一気に読む」というのがトリップ感もあっていいような気がする。

一方でもともと単行本1冊あたり15分くらいで読んでしまっていた漫画はほとんどを電子書籍で買うようにしている。一部紙の本で買っているのは、1巻から紙で買っていたシリーズくらい。
いつでもどこでも漫画が読めるのはとても幸せだけれど、いつでもどこでも読めると思うからこそ読まない、ということもあるのだと知った。買った新刊にまだ手をつけていない。
夜中に布団の中でもう読んだことのある漫画をすり減らすように読んでいる。『はちみつとクローバー』とかを読んでいることが多い。

電子書籍セールにまんまと引っかかって、『夏雪ランデブー』を全巻そろえた。多分一度だけ読んだことがある気がするのだけど、2巻以降から内容は覚えていなかった。

「負けず嫌いほど平気なフリをするのよね でも彼のそういうところが好きだった」

切ないのに湿っぽくなくて、不思議な感覚だなあと思う。お互いに置いて行った側と置いて行かれた側である島尾と六花があまりにも閉じてるからそう見えているのかもしれない。

かつてアルバイトしていた書店が潰れたこともあるので、書店で本を買うということはとても大事だと思いつつも、利便性を取って(ある場合は)電子書籍にすることが多くなってきている。最近は友人と読書会をする機会があるので、人に勧めやすいように紙媒体で買うこともある。
それでも書店の中を端から端まで巡って今まで知らなかった本、ずっと探していた本、自分好みの本に出会えた瞬間は本を手に取る度に思い起こすことができる。