ピザと友人

 

ピザ、と聞くと、埼玉のアパートの一室でスプラトゥーンをしながらデリバリーピザを食べた日を思い出す。

Nという友人の部屋に行ったのは、好きなアイドルの公演を観に行くためだった。

最終日はNと2人で遊ぶために予定を空けていたけれど、前日に2人とも深夜まで起きていたせいかなんだかだるくて、きっちり立っていなかった計画はどちらからともなく流すことになった。

外に出るのも面倒で、ピザを頼んだ。

 

Nは、ちょうどいい距離感の友人だ。

彼女は高校の頃の写真部の同期で、高校2年の時はクラスも同じだった。高校を卒業して、彼女は写真の勉強をしに関東に進学した。

べったりする友人という感じではなくて、彼女は彼女で、わたしはわたしでやりたいことや興味のあることがあって、お互いにそれを報告し合うだけのような関係。

LINEも時々しかしない。お互いに気まぐれに連絡を取り合う。何かいい知らせがあったり、好きな男の人ができたら報告して、時々「いつ帰省する?」なんてやりとりをする。

Nが帰省をしたら会って、高校生のようにカラオケではしゃいでみたり、一緒にお酒を飲んでみたり、彼女の撮影について行ってみたりする。

 

いつもわたしが関東に行くたびに「2人で遊ぼう」と言うのに、ついぞ遊んだことはない。サンリオピューロランドに行ってみたいと何度も言っているけれど、詳細な計画が立つこともない。

 

そうやっていつも通りのアパートの一室で、2人でなんでもない話や小さな愚痴をこぼしながら、ピザを食べた。

調子に乗って二枚頼んだピザは2人で食べるには多くて、余ったピザをNは「明日彼氏が来るから一緒に食べる」と言いながらしまっていた気がする。

結局あのピザ、どうなったんだろう。