美容室と嘘

 

基本的に、嘘は吐かないでいたいなあと思っている。

母方の祖母からは「嘘を吐くよりも黙ってごまかした方が面倒ごとが少ないよ」と教えられてきた。

同じく母方の祖父からは、「嘘を吐くならちょっと本当のことを織り交ぜるとバレにくい」とか「他人にちょっとしか迷惑をかけないなら何をしてもいい」とかそういうことを教わった。我が祖父母ながらいい人たちだと思う。

 

だけど美容室は例外。

個人的に美容室ってとんでもない場所だという認識をしてる。お互い誰かわからない人間が凶器を使われながら笑顔でおしゃべりするなんて、やばすぎる。

そもそも人と発話でコミュニケーションを取るのが苦手だから、あまり会話はしたくない。だけど美容室の人たちは容赦なく話しかけてくる。凶器を持ちながら笑顔で話し続けるの、めちゃくちゃ才能が必要だと思う。

 

でも美容室って結構話しかけられるし、だからと言って「話しかけないでください」って言えるほど心が強くない。

じゃあせめて会話を楽しもう……と思った結果、適当なプロフィールを生成することにした。

 

美容師の人って、適度に質問してくるじゃないですか。あれに超適当に答えるだけ。

 

美容師さん「大学生ですかー?」

わたし「はい」

美容師さん「この辺りだったらE大とかですか?」

わたし「(あなたがそう言うなら)そうですね〜〜」

美容師さん「キャンパスきれいですよね〜E大」

わたし「そうなんですよ〜!」

美容師さん「出身はこっちですか?」

わたし「あ、ちょっと違うんですよー」

美容師さん「じゃあ〇〇とか?」

わたし「えっ! なんでわかったんですか〜!」

 

みたいな感じ。会話がちゃんと成り立つし、ちょっと楽しくなる。

 

こうやって適当に嘘を吐いてプロフィールをでっちあげているという話を大学の教授にしたら、「もしその美容師さんがあなたの嘘に気づいていて、それでもそのまま適当に対応しているとしたらとんでもないホスピタリティだよね」って言われてぞくっとした。

 

ちなみにこれをやってたのは美容室ジプシーをしていた時で、今はもう一年近く通っている美容室があるのでちゃんとしたことを言っている。たまに大学が変わるくらい。

 

ちなみに今日美容室に行ったら美容師さんから下の名前で呼ばれました。着実に覚えられ始めて嘘プロフィールの作成が難しくなりつつある。